ホリスティック豆知識Blog
2018年07月23日(月)
愛犬の心を癒す植物のちから
バッチフラワーレメディというアイテムをご存知ですか?
ペット系の専門学生にこの質問をすると、ほとんどの学生が知らず、聞いたこともない人がほとんどです。
このように日本ではマイナーなものですが、海外、特にバッチフラワーレメディが生まれたイギリスでは薬局を中心に5000以上のお店で取り扱われており、知名度の高い自然療法の1つです。
バッチフラワーレメディは、身体ではなく「精神面や感情面」に作用し、感情を自然で正常なバランスのとれた状態に保つものです。全部で38 種類あり、それぞれに異なった種類のマイナスの感情に対応し、7 種類まで調合して使えます。
バッチフラワーレメディは花や草木といった自然の物のエッセンス(エネルギー)から作られたものです。しかし植物のエネルギーは目に見えるものでも、現在の科学で説明されているものでもありません。そのため「怪しい」と思う人や「ただのプラシーボ(プラセボ)効果」と思う人もいらっしゃいます。私もはじめてバッチフラワーレメディの話を聞いたときは、半信半疑であまり興味がありませんでした。
バッチフラワーレメディと愛犬
そんな私がバッチフラワーレメディを活用することになったのは、今から十数年前、パートナー(愛犬)ががんになったことがきっかけでした。病気に気付いたときは手遅れで、あっという間にごはんも水も自力では摂取できなくなり、点滴を受けるために毎日のように通院することになりました。しかし当時のパートナーは病院も、通院手段である車もとても苦手で、診察中はもちろん待合室でも車の中でも、怖くてずっと震えていました。がんが進行していることもあり体力が日に日になくなっていく中で、行動学的なアプローチには無理がありました。そんな時に救世主になったのが、バッチフラワーレメディです。
バッチフラワーレメディの良いところは、習慣性や副作用が全くないので、病気に関係なく使えます。38種類のレメディと緊急を要するときに使うレスキューレメディがあり、私はまずレスキューレメディをパートナーに試しました。しかし目に見えるような変化はなく、しばらく様子をみることにしました。2週間ほどが経過し、期待したような変化はなかったので、次は別のレメディ(ロックローズ)を使いました。すると、いつもは落ち着かずにずっとパンティング(ハァハァと舌をだしてあえぐこと)していた車中で、じっとおとなしく座るようになりました。さらに病院の待合室でも息遣いが荒くなることなく、座るか伏せの状態で待てるようになりました。いつもお尻の間に丸め込まれていたしっぽも垂れ下がることがなくなりました。
病気がわかって以来、少しでも長生きしてほしい、苦しみから解放してあげたいと思いながらも、病院嫌いなパートナーを毎日のように通院させることに葛藤していた私にとって、このような愛犬の変化は奇跡でした。余命宣告を受けてから2ヶ月した頃に、虹の橋をわたったパートナー。彼にとってバッチフラワーレメディを使う前と使った後で、どのくらい心境に変化があったのかはわかりませんが、少なくとも彼を看取った私たち家族にとっては「とても良い選択ができた」と思えました。
バッチフラワーレメディに関わらず、ホリスティックケアには少なからず「合う、合わない」「向いている、向いていない」があります。また正しく選択したり、正しく使いこなせているか否かで結果が変わることもあります。だからこそ、「正しく知る、理解する」ということが大切なんだと思います。はじめは浅い知識でも学び続けることで、その知識は深まっていきます。そして知っていれば、飼い主として、もしくはプロとして、何かがあったときの選択肢は広がっていきます。
バッチフラワーレメディは科学的な根拠がないにも関わらず、今では世界中で使われるようになりました。この分野に興味をもった方はもちろん、いまいちピンとこないという方も、一度バッチフラワーレメディがどのようなものなのかを学んでみませんか?
(講座事務局:日笠)