ホリスティック豆知識Blog
2019年05月20日(月)
ホリスティックケアを未来のプロたちへ
ペット系専門学校のうち、当講座のカリキュラムを授業のスタイルで導入いただいている学校が数校あります。昨年度からそのような学校とホリスティックケア・カウンセラーの修了生を結ぶ新たな取組みを始めました。それは修了生が、ペット業界を目指す学生さんたちに向けて、ホリスティックケアの授業を行うというものです。昨年、新潟でスタートし、今年は2校で新たにスタートするために、修了生の中から講師をしてくださる方を募集し、厳正なる審査の結果、今年度は2名の方に授業をお願いすることになりました。お2人とも専門学校での講師ははじめてということもあり、事前に講座から授業カリキュラムのレクチャーをし、いよいよ今月から新学期の授業が始まりました。
本日は、広島アニマルケア専門学校さんの講師を引き受けてくださった修了生のYFさんを紹介します。
YFさんのご紹介
広島でトリミングサロンを経営しながら、トリマーとして働いています。オーナートリマーとして、来店するパートナー(愛犬)のトリミングを、犬に負担がかからないようにするのはもちろんですが、パートナーが、より快適で健康に過ごせるように、お家での関わり方や食事など、トリミング以外のアドバイスも常に心がけています。またプライベートでは、保護犬や保護猫のボランティア活動にも積極的に携わっており、ボランティアさんを対象にした勉強会開催や、ボランティアトリミング(通称:ボラトリ)の活動なども行っています。
Q:なぜ講師に応募しようと思いましたか?
講座で勉強して以来、ホリスティックな考え方やケアの方法を知ることは、パートナー(犬猫)が健全な生活を送るための助けになることだと感じてきました。そしてホリスティックケアをオーナー(飼い主)に実践してもらうことは、パートナーの心と身体の健康と幸せにつながることを実感するようになりました。
開業する前は、動物病院で、看護師兼トリマーとして働いていました。当時、お薬や対処療法で元気になるパートナーがいる一方で、西洋医学だけでは対応しきれない動物たちもたくさん見てきました。そのときからもっとホリスティックケアに精通していれば、動物の健康やQOLを高めるためのアドバイスの幅が広がったり、オーナーに寄り添ったカウンセリングができたりしたのではないかと思っています。
これからプロを目指す学生さんたちに、自分の経験を通してホリスティックケアの大切さを伝えることは、正しい知識を持つプロが増えることにつながり、より多くのオーナーとパートナーの幸せに繋がると思い、講師に応募しました。また講師をすることで、私自身も人に伝える力を磨き、ホリスティックケアに対してより一層、理解を深めることができるのではとも考えたからです。
Q:あなたにとってホリスティックケアとは?
私にとってホリスティックケアは、人も犬も猫も、心身共に健康な生活をしていくための土台になるものだと思っています。人は、体調を崩したときや病気になったときに、日頃の健康の大切さ、ありがたみを実感したり、健康に気をつけようと気持ちを改める機会になったりします。しかしパートナーの健康管理はすべて人(オーナー)の手に委ねられています。しかもパートナーたちは痛みや不快を言葉で伝えることができません。
例えば体調を崩したパートナーが目の前にいると、「何かしてあげられることはないのかな」と考えます。そんなときにも、ホリスティックケアには病気を未然に防ぐヒントがたくさんつまっています。日頃から心身共にケアをし、健康的な生活を長く続けられるように導くことができるので、ちょっとしたコツをつかめば、オーナーでもすぐに実践できるものがたくさんあります。
「自分の目の前にいる犬猫にとってベストな選択をすること」
「一緒に暮らす人にとっても、負担になり過ぎないこと」
正しい知識を持つことはもちろんですが、ホリスティックケアを通して、動物を尊重し、広い視野で考え、柔軟に対応することの大切さを日々実感しています。
ペット業界を目指す学生さんや、受講を検討されている方へメッセージ
将来、ペット業界でのお仕事を目指している人はもちろん、お家のパートナーのケアにも役立つ内容ですので、犬猫に関わるすべての人に知ってほしい講座です。正しい知識と広い視野を持つ考え方も学べたことで、私は世の中にあふれているさまざまな情報にも惑わされることがなくなりました。知識のベースができたことで、今では自信をもってお客様にアドバイスしたり、自分のパートナーにホリスティックケアを実践したりできるようになり、毎日がとても充実しています。ホリスティックケアに出会えて、とてもよかったと思っています。
私は実際にYFさんにお会いしましたが、とても前向きな方で、今までさまざまなことを学び、経験されてきたご様子がよくわかりました。これからのYFさんのご活躍がとても楽しみであると同時に、このような修了生の方に授業をお願いできたことがとても嬉しく思います。
講座では専門学校などの教育機関といっしょに、次世代のペットのプロ育成に力を入れています。カリキュラムの導入をご検討の学校様がいらっしゃいましたら、講座事務局までお問い合わせください。
(ライター:講座事務局 日笠)