ホリスティック豆知識Blog

2019年07月04日(木)

豆知識

犬のニオイやベタつきに「芳香蒸留水」という選択

湿度が高くなると、パートナー(愛犬愛猫)のニオイや耳の汚れなどが気になりますね。
頻度高く使っても心配の少ないケア用品を使って、すっきりキレイにしてあげたいもの。

そこでおすすめなのが「芳香蒸留水(ハーブウォーター、フローラルウォーター)」です。

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芳香蒸留水は、「精油」づくりで生まれる天然の副産物

芳香蒸留水は、アロマテラピーで使う「精油」(香り成分)を植物から取り出す工程で抽出されます。

「精油」を植物から取り出す方法はいくつかありますが、代表的なのが「水蒸気蒸留法」。
原料となる植物を蒸留釜に入れ、水蒸気を吹き込んだり釜に入っている水を沸騰させたりして植物の香り成分を蒸発させます。
香り成分を含んだ水蒸気を冷やして液体に戻すと、軽くて水に溶けない「精油」が浮いてくるので取り出します。
そして残った水が「芳香蒸留水」です。


芳香蒸留水は、犬や猫のボディケアに使いやすい

芳香蒸留水には、植物が生きるために自ら作り出した「抗菌成分」や「抗ウイルス成分」とわずかな精油成分が含まれています。
といっても成分の濃度がとても低く、多くは弱酸性のため皮膚につけても刺激がマイルドなので、犬や猫・赤ちゃん・高齢者にも使用できます。水ベースなので使いやすく、お肌に嬉しい成分をダイレクトに役立てることができます。
また、植物ならではの自然な香りがあることも特徴。パートナーが香りを気に入ってくれれば、ボディケアの時間をとっても楽しみにしてくれます。


芳香蒸留水は、品質によっては効果なし!?

芳香蒸留水は、以下の点に注意して選びましょう。

◆安全性
保存性を高める防腐剤などの添加物が入っていないもの、オーガニックのものを選びましょう。

◆薬理的な効果が期待できるもの
よい芳香蒸留水は薄めて使用しても効果が得られますが、「薄めた状態で販売されているもの」「大量生産されたもの」などは効果が期待できない場合があります。

◆分類名
品質を知る上では分類が「化粧品」「雑貨」のいずれなのかもポイントとなります。
「雑貨」の場合、添加物などの表示義務がないため、皮膚につける場合は成分を問い合わせるなど確認が必要です。
さらには、成分分析のデータがあるものや、一般細菌数・重金属の検査結果などが公開されている場合は安心して使用できる目安となります。

さっそく使ってみよう!

植物が違えば成分も違う!犬と猫におすすめの芳香蒸留水

◆ローマン・カモミールの芳香蒸留水


乾燥肌、炎症、痒みなどのあらゆる皮膚のトラブルのケアに。(キク科のアレルギーの場合は注意)

 

◆ラベンダーの芳香蒸留水


あらゆる目的に使える万能ウォーター。保湿、抗菌、抗真菌、抗ウイルス作用があります。感染症の予防や改善、炎症の鎮静や皮膚のトラブルのケアに。

 

◆ローズの芳香蒸留水


皮膚の収れん作用、神経・肌の強壮作用、血液循環の改善に。

 

◆クロモジの芳香蒸留水


和菓子についてくる、平べったくて長い楊枝の原料としておなじみの植物。
抗菌作用、抗真菌作用、抗炎症作用、デオドラント作用などがあります。真菌感染症に。

犬や猫への使い方

そのまま、または精製水で5~10倍に薄めて使います。
数種類をブレンドして使うと、薬効が増え、新たな香りも楽しめます。


◎皮膚のお手入れに
気になる場所にスプレー、またはコットンに染み込ませてふき取ります。

・涙やけ、肛門の周り、口もと、短頭種のしわ、耳垢など汚れやニオイが気になる箇所のお手入れに。
・赤みが気になる箇所に。
・寝る前の全身のお手入れに。

◎ブラッシングローションとして

◎肉球のお手入れに
乾燥した肉球や、お散歩後の肉球にも。

 

<注意>
※湿疹・腫れなどの炎症や傷がある場合は使用しないでください。
※猫はフェノール系成分を代謝して無毒化する酵素が不足していますので、いつまでも体内に残存する可能性もあります。芳香蒸留水のフェノール系成分は濃度が薄いのでそれほど気にかけることはありませんが、猫は毛をなめたり自分でグルーミングをするので使いすぎないようにしましょう。
※人の場合も、花粉アレルギー、敏感肌、自己免疫疾患のある場合は注意が必要です。

 


いかがでしたか?植物のパワフルでやさしいケアをパートナー(愛犬愛猫)の生活に取り入れてみませんか。

ホリスティックケア・カウンセラー養成講座では、芳香蒸留水を始め、精油、メディカルハーブなど植物の恵みを生かした犬と猫のケア方法を学べます。

 

 

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