ホリスティック豆知識Blog
2018年09月10日(月)
「薬膳」で犬猫の食事をオーダーメイド
2018年8月31日、受講生のスキルアップを目的とした「犬猫のための薬膳セミナー」を開催しました。
『薬膳』って、よく聞く言葉ではありますが、実は意味をよく知らなかったりしませんか?
そこで、ペット薬膳国際協会 常任理事長で、仙台プラム・アニマルクリニック院長である梅原 孝三(うめはら たかみ)先生に、薬膳の基本的なお話を伺いました。
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<セミナー内容>
【1】薬膳に入るまえに 犬猫の食事に関する基礎的な話
【2】薬膳の歴史、中医学、養生、未病、
【3】薬膳基礎(食養と食療、五性、五味、帰経など)
【4】はじめての薬膳実践
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薬膳を学ぶ前に知っておくべき知識は「犬猫の食性」「栄養学」「ペットフード」そして「中医学養生」。これらはホリスティックケア・カウンセラー養成講座のテキストでも学べる内容です。これらを踏まえたうえで、パートナー(愛犬愛猫)にあった食事をオーダーメイドしていくのが薬膳である、とのことです。
先生が言うには、食事の目的は3つあるとのこと!さて、何だと思いますか?
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<答え>
◆1つ目:「娯楽」
食べる楽しみであり、コミュニケーションツールである
◆2つ目:「栄養」
科学的に健康を維持するものである
◆3つ目:「食養生」
昔から言われる食習慣であり、薬膳
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毎日何気なくとっている食事も、あらためて考えるといろいろな目的をもっていて、人や動物の健康と生活を支えているものだと認識できました。
薬膳というと特別なものに聞こえますが、ちょっとした工夫で食材の良いところを最大限に活用できたり、人はもちろんパートナー(愛犬愛猫)の手作り食やフードへのトッピングなどさまざまな形で取り入れることができたりするのは大きな魅力だと思いました。
セミナーに参加された受講生の多くは手作り食を実践されている方だったので、より「うちの愛犬(愛猫)だったら」という視点で学んでいただけたことでしょう。今回は基礎編ということで薬膳のさわりの部分のみを学ぶ内容でしたが、深く学んでいけば、よりパートナーに合った食材を組み合わせることができ、食事のカスタマイズレベルがアップします。その点がとても奥深く感じました。
なお、食事をカスタマイズするためには、まずはパートナーのことをよく観察し知っておく必要があります。薬膳の知識はもちろんですが、中医学養生で学ぶ「体質診断の方法」や、普段のコミュニケーションから客観的にパートナーの健康状態を知る力もつけられるよう、学び続けていきたいと思いました。
(講座事務局:日笠)