ホリスティック豆知識Blog

2019年03月13日(水)

豆知識

「犬に関わる仕事がしたい」を叶えるには ~ドッグマッサージ編~

「大好きな犬に携わる仕事をしたい」と考える人は多くいらっしゃるでしょう。例えばドッグマッサージの仕事にあこがれを持つ方は多いのではないでしょうか。

私も十数年前、同じように考えていました。ペット業界とは関係のない会社員として働きながら少しずつ始めた犬の仕事。数年後は、ペット系専門学校の講師やセミナー開催などを行い、忙しいながらもとても充実した毎日を送っていました。
OLだった私が、ドッグマッサージやアロマテラピーの講師としてセミナーを開催したりスクールを運営したりするまでにどんな道のりをたどってきたのか、私自身の経験をみなさんにご紹介します。一つのケースとしてご参考にしてください。

「ドッグマッサージを仕事にしたい」という志を固める

ドッグマッサージの仕事にあこがれを持つ方は多い反面、自分には無理なのでは…という気持ちを持つ方も多いことかと思います。
実際、ドッグマッサージをサービスにしてお金をいただくということは簡単な仕事ではありません。仕事にするからには、少々のことでは揺るがない志を持つ必要があります。揺るがない志を持つ、あるいは自分自身の気持ちをしっかりと自覚するために、なぜドッグマッサージを仕事にしたいのかを書き出してみることが有効です。

たとえば

◎犬が大好きだから
◎すべての犬を健康にしたいから
◎パートナーとずっと一緒にいたいと思う飼い主の力になりたいから

など、さまざまな想いが出てくるでしょう。
さらには、書き出した自分の気持ちのひとつひとつに対し「なぜそう思ったのか」を掘り下げて考えてみます。そうすることで、さらに奥深い気持ちに気づくことができたり、考えの整理にもつながります。例えばですが、もしかするとドッグマッサージでお金をいただきたいのではなく、ボランティアで行いたいという気持ちに気づくことができるかもしれません。

ドッグマッサージを仕事として行う2つのパターン

気持ちの整理ができたら、次は仕事について考えてみましょう。
ドッグマッサージを仕事にする方法は、大きく分けると2つのパターンがあります。

◎犬にマッサージをおこなう施術者になる
◎人にドッグマッサージを教える講師になる

上記2つはまったく異なるスキルと準備が必要です。その理由は、サービスを提供する対象が「犬」なのか「人」なのかという大きな違いがあるためです。どんな準備が必要なのでしょうか。

■施術者になるための準備
マッサージをおこなう対象となる犬は、性格・犬種・サイズなどさまざまです。できるだけたくさんの犬種や、大型犬から小型犬まで扱うことができるよう、犬の扱いに慣れることが大切です。

また、犬についての幅広い知識も必要です。飼い主からマッサージ以外の相談を受けることがあり、それに答えることがプロとして信用してもらうために大切だからです。もちろん知らないことには素直に「知らない」と伝える必要がありますが、犬に関する知識や情報を手に入れる努力は継続しなければなりません。

また、すでに犬に関する仕事、例えばトリマーやペットシッター、トレーナーなどをしている方であれば、マッサージをサービスのひとつとして追加することができるでしょう。この場合はすでに本業で飼い主との信頼関係が築けていることから、新たなサービスを受け入れてもらいやすいと思います。

■講師を目指すための準備

講師は人にドッグマッサージを教えるのが仕事。マッサージや犬については施術者以上に深く知識を身につけて、引き出しを多く持っておく必要があります。それともう1つ必要なのは「教えるスキル」です。人に何かを教えるには、ただ言葉を伝えるだけではうまく伝わりません。まずは、伝える相手に合わせることが大切になります。たとえば専門学校生と社会人の方に教えるときは、それぞれに使用する表現や単語を変えるようにするといったことです。また教える内容についてゴールを決めます。教えた内容をすべて覚えてもらえればそれに越したことはありません。しかし、残念ながら難しいでしょう。そのため、毎回、ゴールを設定します。設定したゴールまでいけば、成功です。そのほかにも相手の話すスピードに合わせて、話をするというのも重要です。

このように人に教えるための「話す」には、普段、友達に話すこととは別のポイントがいくつかあるのです。

また、施術者・講師のどちらにもあるに越したことがないのが「パソコンスキル」です。これはパンフレットやテキストの作成、経理的な処理など簡単に行うためです。あとは「コミュニケーションスキル」も必要ですね。

 

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講師として駆け出した私。試行錯誤しながらも夢中になれた日々

私の場合は、施術者ではなくセミナーを開催する「講師」を選択しました。
より様々なタイプの犬に慣れるため、保護犬の施設にマッサージボランティアとして参加したり、犬のイベントで無料マッサージをさせていただいたりしながら犬を触る経験を積みました。また、マッサージの知識を深めるために、社)日本ペットマッサージ協会の上級講座を受講し資格を取得。協会でセミナーが開催されるたびに講師のアシスタント役を務めることで、復習を続けました。このアシスタントとしての活動は、飼い主さんに伝える情報を貯めるとてもいい機会となっていました。

そのほかにもトリマーさんやショップなど「ペット業界」の方と交流するために、お休みの日には、パートナーと一緒にドッグカフェやペットショップなどを回りました。そこでオーナーの方とお話し、名刺をお渡しするという「顔見世」をするのです。これは、おいしいものを食べられるというメリットはありましたが経済的には負担というデメリットも。

そうこうしながら小規模のセミナーを何度も開催し、「B ean‘s」という名の教室を開業しました。
開業した後も、黒字経営を維持することは難しかったため、メインとなる別の仕事をもちながら講師業を続けるという二足のわらじ状態でした。平日はメインの仕事、週末はセミナーやイベントの開催、休みは1ヶ月に1回あるかないかという生活です。テレビを見る時間も惜しくて本を読んだり、パートナーにマッサージをして技術を磨いたりしました。それでも苦しいと思ったことはありませんでしたし、むしろやればやるほど夢の実現に近づいていると思うとわくわくしたものです。

ここまで夢中になれたのは、夢を実現したいという気持ちと、友人から言われたこの言葉のおかげだと思います。「みなみさんはいいね、自分のやりたいことが見つかって。多くの人は、自分でやりたいことがわからないまま会社勤めしているのよ。」
友人が言うとおり、私はやりたい思うことに出会うことができました。さらには、やりたいことを仕事として始めることもでき、とっても恵まれているのです。この気持ちは今でも変わりません。

あなたがもし、ドッグマッサージを仕事にしたいと思うなら、未来の自分を想像してみてください。笑顔でマッサージをするあなたと笑顔でマッサージをうける犬。そのためには、今、何が必要か…?未来に向けて少しずつ準備してみてはいかがでしょうか?

マッサージは「手」さえあれば、特別なものがなくても犬を笑顔にできます。そんな手がもっともっと増えるように…ドッグマッサージをする人が増えたらいいなと思っています。

私は今、開業した大阪を離れ、名古屋にいます。子育てと、ペット系専門学校の講師やライターという文章を書く仕事をしながら毎日を過ごしています。先日もペットマッサージをおこなった方からたくさんのありがとうをいただきました。やってて良かった、と思える瞬間です。

これからもさまざまな方法で、ドッグマッサージやホリスティックケアについて発信していきます。犬が好きで歩き出したこの道、以前と比べて進むスピードはゆっくりになりましたが、周りの景色からいろんなことを感じることができます。皆さんも自分にあったスピードで、歩き出してみてはいかがでしょうか。

(ライター:みなみちかこ)

 

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