ホリスティック豆知識Blog
2019年04月23日(火)
ベテランペットシッターが語る「大切なことは全て犬が教えてくれた」
今回は、ホリスティックケア・カウンセラーであり、ペットシッティングコースの講師でもある高橋典子さんから、ペットシッターを始めたきっかけからこれまでの苦労、仕事で得た大切な学びまでさまざまなお話を伺いました。
ゆったりとした時間が流れるお預かり空間
辻堂駅から少し歩いたところにある閑静な住宅地に、高橋さんの自宅兼ホテルがあります。
お部屋に入ると、1階のリビングで高橋さんのパートナーのコーギーさん4頭(グリーン、めぃ、れでぃ、ヴェスカ)が迎えてくれました。コーギー祭です^^
今日はお預かりのわんこはいないのですか?と尋ねると、「いいえ、お預かりのパートナーは、2階でお昼寝中なんです」との回答が。
お昼寝が終わるころ、2階のお預かりのお部屋に案内していただくと、これまたかわいいコーギーさんが気持ち良さそうにお昼寝していました。この日のお客様のロッキーちゃん14歳です。
「ロッキーちゃん~」と、高橋さんが声をかけると、尻尾ふりふりケージから出て高橋さんのほうに嬉しそうによちよち歩いてきました。
そこからは、高橋さんのふれあいマッサージタイムがスタート。優しく声をかけながらマッサージする高橋さん。ここがホテルだということを忘れてしまうくらい、ロッキーちゃんも高橋さんもリラックスし、とても良い時間が流れていました。
高橋さんのご自宅では、最大でもお預かりは3組まで、訪問シッティングは2組までとし、1頭1頭のサービスの質を低下させないようにしているそうです。
ペットシッターを始めたきっかけ
高橋さんがシッターというお仕事をスタートされたのは16年前。
先代犬との暮らしを経て犬のことを勉強したくなり、ホリスティックケアを学び始め、さらに他の様々な学びを得ていくうちに、「いつか犬の仕事をしたいな」と思うようになったそうです。
その後、辻堂に自宅を建てたことをきっかけに今のシッター業をスタートされました。
最初はお客様がおらず、やり方も試行錯誤。地元の新聞に小さな広告を出したり、チラシを配布したりといろいろ工夫をされたそうです。それが少しずつ口コミでお客様が定着していき、今は広告を出さなくても予約が入るようになったそうです。
ペットシッター業での苦労と、そこから得た学び
いくつか質問をさせていただきました。
■シッターのお仕事で一番嬉しいことは何ですか?
– 最初は心を閉ざしているパートナーでも、いろいろな方法でコミュニケーションを取っていくと、少しずつ心を開いてくれることです。やっぱり犬たちと通じ合うことが何より嬉しいです。
■逆に大変なことは何ですか?
– 吠え続けてしまうパートナーのお預かりです。
一軒家とはいえ、住宅地なのでやはり近隣の方にも迷惑がかかるし、何よりも吠えているパートナーのストレスが大きくて、それがつらいです。その場合は、うちでの預かりではなく、ご自宅に伺うシッティングをおすすめしています。
パートナーにあわせて、「お預かりか訪問か」を選んであげられるのは、飼い主としては嬉しい選択ですね。
■お仕事に取り入れているホリスティックケアは何がありますか?
– マッサージ、Tタッチ、フラワーレメディなどです。日常とは違う環境でのお留守番。心のケアは一番重要なので積極的に取り入れています。
■シッターを始めるにあたり、様々なことを勉強されたかと思いますが、一番役に立ったのは何ですか?
– ホリスティックケア・カウンセラー養成講座では、関心を持っていたマッサージをはじめ様々なケアを学ぶことができました。ですが、「犬が全てを教えてくれた」。私にとっては、犬が教えてくれたことが一番の学びです。
素敵な回答ですね。たしかに、講座のテキストや書籍で知識は学べますが、それが犬に対してどうなのか?は実際にケアをしてみないとわからないですよね。やってみた結果、犬達から教わることで身につけた知識が本当の学びに変わるのだなと思います。
■これから学びたいことはありますか?
– いろいろありますが、やはり引き続き犬たちから教わる気持ちを忘れないでいこうと思います。
あとは、うちにも5頭のパートナーがいて、年齢も健康状態もそれぞれなので、食事をもう少し勉強してみたいなと思います。
お話を伺い、まず思ったのは「うちの子、ここに預けたい!」です。
よい意味で「特別」な感じがまったくなく、自然に人と犬がいる空間でした。おそらくこの空間にするまでに様々なご苦労と工夫があったのだと思います。こんなサービスがもっと広がれば、パートナーを置いての外出がどうしても必要なときに安心して預けられますし、その点がネックで犬と暮らすことを諦めている人も減るのではないかと思います。
知識は経験を武器に変える。その逆もしかり!
当講座は、受講生のみなさんには知識と資格をお渡しすることしか出来ません。
学んだことを実践し、ご自身のものにするのはみなさん自身となります。
逆に、講座を受講することによって、みなさんが積んできた経験を整理し体系立てることができるので、その経験を強い武器に変えることが可能です。講座をそんな風に役立てていただければ、講座スタッフも講師もこの上ない幸せです!
最後になりましたが、取材させていただいた高橋さんに心よりお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
【高橋 典子さん】
Comfort Shonan(コンフォート湘南)代表
ホリスティックケア・カウンセラー
スキルアップ専門講座ペットシッティングコース講師
(執筆:講座事務局 塔春)