ホリスティック豆知識Blog
2020年11月12日(木)
子犬や子猫におすすめ<興奮を鎮めるマッサージ>
コロナ禍で「家でペットと過ごす」需用が日本だけでなく、世界的に広がっているニュースを度々耳にするようになりました。
「ペットがいなければ新型コロナの大変な状況を乗り越えられなかった」と答えている人も多く、ペットの存在が不可欠という人が少なくありません。
では、動物の立場で見るとどうでしょうか?
多くの動物は、子どもがある程度成長するまでの間、母親は子の全身をこまめに舐めます。その目的は被毛の汚れを取り除くため、排尿排便を促すため、愛情表現などですが、皮膚を舐めることによって刺激を伝え、身体の免疫力を高めるためともいわれています。
しかし子犬や子猫は早くに母犬、母猫から引き離される場合が多く、その役割は私たち人間に委ねられます。健康を保つために毎日の食事を考えたり、運動させたり、遊んだりすることは重要です。そして、手を使ったマッサージは、母犬(母猫)がわが子を舐める行動のように、愛情を伝えたり、リラックスを促したりすることに役立てることができます。
パートナーへのマッサージの習慣は、オーナーとの親子のような関係性を築き、心と身体を丈夫にしていきます。子犬や子猫の頃に落ち着かない様子があった場合に、「おとなしくしなさい」と注意をするのではなく、背中をなでたり揉んだりすることで気持ちがよくなり、自然に落ち着くこともしばしばあります。
今回はそんな魅力がたっぷりのマッサージの中から、興奮を鎮めるマッサージの一部を紹介します。
興奮を鎮めるマッサージ
元気がいいのはよいことですが、度が過ぎると身体のストレスにつながります。クールダウンを促すことで、気持ちをコントロールしてあげましょう。
【1】 前肢の先端から肢の付け根に向かって、やさしくマッサージします。5 本の指先、もしくは親指と人差し指を使って10-20 回やさしく揉んでいきます。
【2】胸からへそ下に向かって優しくなでるマッサージを10-20 回行います。手のひら全体で毛並みに沿ってなでましょう。なでる動作は母親が子を優しく舐める動作をイメージすると良いでしょう。
【3】 耳根部を優しく揉むマッサージを10-20 回行います。この時も爪を立てないように気をつけ、5 本の指先、もしくは親指と人差し指を使ってやさしく揉んであげましょう。
興奮を鎮めるマッサージとしては、このほかにも「神門のツボ」「攅竹のツボ」「太陽のツボ」などを活用したマッサージがおすすめです。
マッサージは、病気になってからやシニアになってから行うのではなく、元気なうち、若いうちから取り入れてあげたいホリスティックケアのひとつです。ぜひ日常のケアとして、コミュニケーションの1つとしてご活用ください。
ホリスティックケア・カウンセラー養成講座では、テキストとDVD(動画教材)でマッサージを繰り返し見て、学ぶことができます。
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