ホリスティック豆知識Blog
2017年02月17日(金)
人と犬、一緒に使えるアロマクリームを作ろう
空気が乾燥する季節、私たちの手はカサカサになり、ひどい場合はパックリ割れてしまいます。
そんな「パックリ割れ」は犬にも…その場所は「肉球」。
お散歩後はもちろん、最近、除菌剤でパートナーの足を拭く機会が多くなった場合は、荒れやすくなっています。
私たちの手の表面と犬の肉球の表面は同じ角質層という皮膚の層でできています。
角質層とは、何層もある皮膚の一番外側にある層。
皮膚には水分を保持する保水作用がありますが、外側の層になるほど水分が少なくなります。
内側からの水分補給が少なく、乾燥した空気に接しているためカサカサになってしまうのはこのためです。
ではどうしたら良いか?
外から保湿して乾燥を防ぐこと。
そのひとつに私たちの手のケアと同じようにクリームを塗るという方法があります。
なぜ犬の肉球にそこまでのケアが必要なのでしょうか?
「肉球」は犬が歩いたりジャンプする際、衝撃を吸収し関節の負担を和らげる大切な部分。
パックリ割れてしまうと犬が歩くときに「違和感」を感じ、脚をかばって歩くようになります。
歩行時のバランスが崩れ、その結果、関節にも負担がかかってきてしまいます。
また「パックリ割れ」がひどくなると出血してしまい細菌感染の可能性も出てきてしまいます。
たかが肉球、されど肉球ですね。
身体の機能としても大切な肉球の「パックリ割れ」を防ぐためにも肉球にクリームを塗ってケアしましょう。
肉球クリーム選ぶときのポイントは2つ。
・犬が舐めてしまうこともあるため、舐めてもいい成分で作られたもの
・室内では滑らないように塗りすぎないこと(すべる場合は軽くティッシュオフしてください)
今回は、これらのポイントをクリアした肉球クリームの作り方をご紹介します。
このクリームのおすすめポイントは、私たちの手にも使えること。
愛犬の肉球と私たちの手に使えるクリーム、作ってみませんか?
<材料>
・ホホバオイル
・ビーワックス(蜜蝋みつろう)
・お好みでアロマの精油「ラベンダー」
アロマの精油「ラベンダー」を使用するのは、炎症を抑える作用がありカサカサに荒れた皮膚の炎症を抑えてくれるだけでなく
皮膚への刺激も少なく安心して使用できる精油だから。ただし香りが苦手なワンちゃんは入れなくてもOKです。
<作り方>
【準備するもの】ガラスのビーカー/キャリアオイル/ビーワックス(蜜蝋)/精油/混ぜる木の棒
【今回のレシピ】キャリアオイル:ホホバオイル20ml/ビーワックス(蜜蝋):4g/精油:ラベンダー1滴
【1】用意するものはこれらと湯せんするお鍋。
【2】キャリアオイル、ビーワックスをそれぞれ計る。
【3】ビーカーにキャリアオイルとビーワックスを入れる。
【4】湯せんでビーワックスを溶かす。
【5】ビーワックスが溶けたのを確認する。
【6】少し冷ます。※外側が白くなり固まりそうになってきたらOK!
【7】精油を入れ、混ぜる。
【8】容器に移して出来上がり!
今回はガラスのビーカーから容器に移しましたが、ガラス製の蓋付容器で湯せんしてもOKです。
出来あがったクリームを少量、肉球に塗ります。塗ったすぐは、滑りやすいので気をつけましょう。
天然成分だけでつくる「アロマ肉球クリーム」私たちはハンドクリーム、愛犬は肉球クリームとして安心して一緒に使うことができます。
<注意>
※ガラスが割れないよう熱に強いものを使うこと。
※湯せんの際、ビーカーが熱くなるので火傷に気をつけること。
※当講座では、猫にアロマテラピーをお勧めしておりません。犬のケアとしてご使用ください。
※必ずパッチテストを行いましょう。
※万が一、お肌に合わない場合は、シャンプー剤などでしっかり洗い流してください。
(みなみちかこ)